工学研究院応用化学部門の後藤雅宏教授等が開発したS/O(Solid-in-Oil)化技術を活用した美容液「VIVCO」が発売され、多数のメディアに取り上げられるなど超浸透美容液として話題を呼んでいます。
 後藤研究室の研究テーマの一つがDDS(Drug Delivery System)。DDSとは、薬物の体内での動きを精密にコントロールすることによって、最適な治療効果を得ることを目的とした技術であり、後藤研究室では、独自のエマルジョン技術を利用した新しいDDS用薬物キャリアの開発を行っています。これらの研究から生み出されたのがS/O化技術です。
VIVCOピュアエッセンス
 S/O化技術とは、親水性薬物の表面を、界面活性剤からなる疑似細胞膜で包むことにより、今まで水にしか溶けないと考えられてきた親水性薬物を油中に溶かすことができる技術です。
 人の皮膚表面は、水に対する親和性が低い疎水性です。「VIVCO」は、S/O化技術を化粧品分野に応用し、親水性のビタミンCを肌になじみの良いオイルに混ぜ、美白効果などをもったビタミンCの効果を肌の中まで浸透させることができる高機能美容液です。
 弊社が本技術の特許を出願し、2005年には、後藤雅宏教授等の研究成果の事業化を目指し設立された九州大学発のベンチャー企業ASPION株式会社(現:SOファーマ株式会社)に対し独占実施権を許諾しています。
特許許諾フロー
 SOファーマ社は、今後、S/O化技術を活用することにより、薬剤の安定化、吸収力や薬効を向上させ、新薬開発の確度を高める、また、注射剤の経口製剤化や経皮吸収製剤化などを実現し、ユーザーフレンドリーな投与法により患者QOLを向上させることを目指しています。
 
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